ホーコーズの日常
2022.06.08
初めまして、ホーコーズの多田です。
突然ですが、DTPオペレーターとは何を指しているかご存知でしょうか?今回は、私が所属しているデザイン部のDTPオペレーター業務について紹介していこうと思います。
まず、私の自己紹介をさせていただきます。私は、2017年の12月に中途社員として入社しました。入社当初は、WiPri事業部ECチームに所属し、主に商品の出荷伝票作成や発注などのサポート業務を行っていました。2年目に入ってDTPオペレーター業務を任せて頂くようになり、今に至ります。DTP(DeskTop Publishing)オペレーターとは、様々な形式の入稿データをデスクトップ上で修正し印刷できる形に整える作業を指します。あまり聞き馴染みのない言葉かもしれませんが、お客様の商品作製に一番初めに携わることができるとてもやりがいのあるお仕事です。
デザイン部のDTPオペレーター業務では、データチェック完了までに大きく分けて下記の5つの工程で別れています。
①指示書を元にデータチェック
↓
②商品の仕上がりイメージ作成
↓
③不備がある場合はお客様に連絡
↓
④印刷用データ作成
↓
⑤指示書を出力加工部に渡して印刷開始
ここからは各工程にについて詳しくご紹介していきます。
この工程ではお客様のデータが実際に印刷可能なデータなのかをチェックしていきます、DTPオペレーター業務のなかで最も重要なメイン作業です。様々な入稿形式のデータ(illustrator、Photoshop、PDF、各種画像など)を細かくチェックしていきます。チェック項目は、塗足し、色味の設定、画質、リンクデータの有無、文字のアウトラインの有無、サイズ、注文に対しての原稿数と部数等々メインのチェック項目は以上になります、これ以外にも作製する商品に応じてのチェック項目などがあり案件ごとにチェック項目が異なります。
お客様に実際の仕上がりのイメージをみていただくためにデータ上で仕上がりイメージを作成します。この時よりわかりやすいように、商品に合わせて付属品・取り付け部材のイメージ画像を付けたり分割ありの商品の場合は分割位置を明記したりします。出来上がった仕上がりイメージはお客様に校正として送付する他に、A4サイズで印刷して出力や後加工時の確認用としても活躍します。
この工程では、お客様にデータチェックの結果を仕上がりイメージの添付してメールで連絡します。データに不備が無かった場合は校正終了メールを、不備があった場合は不備内容確認のメールをそれぞれ送付します。校正終了メールを送った場合は次の工程に、不備メールを送った場合はお客様から不備内容を了承していただければ次の工程に再入稿になった場合は再度工程①に戻ります。
校正終了後は実際に印刷するための印刷用データを作成していきます。こちらも商品ごとに仕様が異なり、トンボや塗足しを考慮したり複数枚印刷の場合面付したりします。ここまでくればDTPオペレーターの業務はあと一息です。
案件ごとにデータをフォルダ分けしてそこに印刷用データを格納、作業指示書に仕上がりイメージをコピー用紙に印刷したものをまとめて出力加工部に渡したら作業完了です。
8:00 出勤
8:10 朝掃除
8:25 前日受注案件の確認
8:30 朝礼
8:40 作業優先順位確認
8:50 入稿データのフォルダ分け+再入稿案件の確認
9:00 データチェック開始
12:00 昼食
13:00 データチェック開始
17:00 不備の再入稿データを確認
17:30 翌日以降案件の校了と入稿の有無の確認
17:45 翌日の案件確認
18:00 退社
チームプレー40%:個人プレー60%
作業の目的は印刷可能なデータを作成することです。注文を受けてすぐの上流工程且つお客様とデータについてのやり取りも行うので基本的には個人の裁量で進めやすい作業になります。ただし、仕様の確認等は注文を受けた応対者と、印刷データについてのやり取りは出力担当者や後加工担当者とそれぞれ行うので、チームプレーの必要性も高いと言えます。
気づく力が身につきます。
文字校正までは行っていませんが、極力お客様が意図した商品を作製するために問題点がないか隅々までチェックしています。常に間違い探しをしているような状態なので小さい問題点にも気づけるようになります。
最低限の印刷知識とillustratorの操作スキルがあれば後は経験と慣れが重要な作業です。私もこの仕事をするまで印刷の知識もillustratorを触ったこともありませんでしたが、先輩方に教わりながら2カ月ほどの研修で何とか作業できるようになりました。前向きに学ぶことができれば0からでも問題ありません。
丁寧で判断力がある人が最適だと感じます。
丁寧なだけだと時間がかかってしまい作業が滞ってしまいますし、素早い判断だけではミスを誘発します。どちらもバランスよく持ち合わせている人が向いているのではないかと思います。
私の部署に求められていることは、「お客様の意図をくみ取ること」だと思います。ただ単にデータチェックするのではなく、お客様の意図をくんだ細かい配慮が、お客様から選ばれる理由に繋がると考えます。ミスやエラーが起きやすいデジタルデータを細心の注意を払って確認し、お客様の意図通りの商品を製作していくことが求められます。
DTPオペレーターの仕事はお客様が求めている仕上がりイメージを意識して入稿データを印刷可能なデータに微調整していきます。
コツコツ1件ずつお客様のデータをチェックしていく地道な作業ですが、お客様によってさまざまなデータに触れるため、様々なデザインや広告を目にする機会があり、新たな気づきや発見があるとてもやりがいのある仕事でもあります。
今回の記事で少しでもDTPオペレーターの業務内容を魅力を感じ取ってもらえれば幸いです。
以上、業務について紹介させていただきました。